初恋は友達のお兄ちゃん
「それより課題見せて」

「はーい」
春菜はカバンにつめこんだ課題といつものアレ(イチゴチョコ)を差し出す。

「あ、ありがとう♪」
「課題写させてねー(笑)」
静かに課題を写していく春菜。

「夏紀、やってない問題3つあった…」
「あー、それはお兄ちゃんに教えてもらおうかと…」
お兄ちゃんと言う単語を聞いた夏紀は、目をキラキラ輝かせていた。

「ほんと春菜は、イケメン好きよね…。」
「うるさぃーっ!」


いきなり部屋のドアが開いた。

「ジュース持ってきたよー」
「そこら置いといて」
「あ、ありがとうございます……」

春菜は、イケメンは見るだけで充分らしい。
実際目の前にイケメンがいると、カチコチになり、会話もまともにできないのである。

「あー…お兄ちゃん課題手伝って!」
「別にいいけど…俺いても邪魔じゃない?」
「大丈夫だって!」

こうして夏紀のお兄ちゃんに、勉強を教えてもらうことになったのだった。
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