恋文〜先生へ綴る想い
「Good」
先生は「カスだってやればできるじゃないか」と言って、次に歌の指導をしてくれた。
「『サウンド・オブ・ミュージック』なんて有名な歌ばかりだから、お前にだってすんなり歌えるはずだぞ?」
先生は楽譜を片手に席を立つと、教室の中を歩き回りながら、私が歌う曲を1曲高らかに口ずさみ始めた。
「〜〜〜〜〜〜♪」
先生は4小節ほど歌ったところで、また「repeat after me」と言って、私にも歌うよう指示した。
4小節ずつ歌うと先生は次の小節に進み、その度に私は先生を真似て歌った。
音痴だって思われたらやだなって思ったけど、先生はその点別に気にしてないみたいだった。
これじゃESSなのか合唱部なのかわかんないじゃんって突っ込みたくなるくらい歌った後、
「これくらいやれば十分だろ」
しゅーた先生はようやく特訓なるものを終えてくれた。