小悪魔男子



話が終わったところで、ちょうど先生が来た。


1現目は、おじいちゃん先生のお経のような古文の授業だった。


始まって10分も経たない頃から眠くなり、頬杖をつきながらうつらうつらする。



結構寝たと思うけど、朝早く起こされたからか 目が開かない。


そして…




「さな~~~~っ!!起きなさ~い!!」



「…薫ちゃん??」



薫ちゃんに起こされた時にはもう授業は終わってしまっていた。



「もうこんな時間か~…。よく寝た♪」


「全くこの子は…。次は体育よ?早く着替えに行った方がいいわよ。教室に残ってるの真希とあたしだけだもの」



周りを見渡すとみんな男子ばかりだった。



「ごめん、行こう!!」


女子は体育館脇にあるロッカーで体操着に着替えるが、男子は教室で着替えをすることになっている。


ちなみに薫ちゃんは来客用のトイレで。



色んな色のパンツを見て興奮気味の薫ちゃんを引っ張り、真希と共に教室から出た。




更衣室に入ると他の女子はもういなくて、予鈴も鳴ったので急いで着替える事に。



「ごめんね、焦らせちゃって」


「いいよ、泣き疲れたんでしょ?」


「そうかも…」









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