小悪魔男子
「……え……??」
視界は、空を捕らえていた。
「さなちゃん!!!!!」
声のする方を見ると 必死で手を伸ばしている大和の姿が見える。
無意識のうちにあたしもその手を掴もうと伸ばすが、
その手は宙を切るだけ。
落ちる。
そう思った時、あたしの身体が包み込まれた。
それは大和までもが落ちる事になった と瞬時に後悔した。
何やってんだろ…
そう思った時には、もう 重なった身体はごろごろと傾斜を転がり落ちていたのだった。