小悪魔男子





「ロウソク、探してくるから。待ってて」



大和の言葉で、あたしは入口のすぐ側で待つことにした。



ゴロゴロ…



遠くの方で雷が鳴っている。



雨… 長く降らないといいんだけど…



このまま長く居る事になれば、お母さんたち心配するだろうな…。





「さなちゃん。ロウソクとライター見つけたから、こっち来ても大丈夫だよ」



ステンドグラスの様な、高い場所にある窓を見つめていた時

彼の声が響いた。


そして灯る小さな明かり。



二つだけのロウソクだったけれど、この場所を照らすには十分な光だった。




木の椅子に腰掛ける。



こんなに広いのに大和の隣に座るのはなんだか変な気がして


彼の座る椅子から 通路を挟んだ場所を選んだ。




「………」
「………」




気まずい。





ログハウスでの事が後を引いてるに違いない。





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