小悪魔男子



オトモダチ って



セフレの事だったんだ…。




大和に助けられてつくづく良かったと思う。






「大和…」



「さなちゃん!」



泣きそうな顔であたしに傘をさしてくれた。


「大丈夫?ごめんね…僕、もっと早く来てればこんな事…」



「良いんだよ、こうなって初めてあの人の本性に気付く事が出来たんだから。

来てくれてありがとう」



感謝を込めて、あたしは大和を抱きしめる。



「…どうして迎えに来てくれたの?
あたし、朝真希達と遊んで帰るって言わなかった?」



「そうだったけど、帰るときに凄い勢いで走ってる薫さんに会ったんだよ。

さなちゃんは?って聞いたら一人で帰るみたいよって言ってたから迎えに来たんだ」


「そっかー…」



「帰ろ?」


「うん」





あたし達はゆっくりと帰途へとついた。






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