すれ違い*Pure Love《2》
第4章

不運なクラス替え‐梨々side‐





雲一つない青い空に、桜の花びらがひらひらと舞う今日この頃。


私はめでたく、2年生に進級しました。




「梨々。3組だったよ。私と一緒。やったねっ。」


そう言って笑った優に、私も笑い返す。


張り出されたクラス発表の紙を凝視する。


視力2.0の私が見た限り、3組には私の探している名前は見当たらない。


それでも何度も確認し、同じクラスにはなれなかったことを認めざるをえなかった。


隣に少し視線を逸らすと、それは案外簡単に見つかった。


“今井 早飛”


彼の名前は2組の一番上に書かれていた。
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