先生とあたしの恋

メグside

あれから一週間が過ぎた…。

橘くんは、沙織に普通に話しかけるだけで

特に変わった様子がない。

変わらず女の子達に人気があって

楽しそうに話している。

一体、彼は何者なの?

あたしにさえ、普通に平気に話しかけてくるし…。


あぁ~分からない!

話すと普通だから、余計に理解できない。

先生の事もあるし…
沙織は、何も気づいてないんだよね…


沙織は、昔っから鈍感な所があるからな…。

あたしがちゃんと見ておかないと…。


って…あたしも、人の心配、している場合じゃないのにな…

「はぁ…」


「メグちゃん、どうしたの?ため息なんかついて」

「えっ?ううん、なんでもないよ沙織」
「そう?」

「うん」

ウソだよ、沙織。
実はさぁ~って…


言えるはずないか。

< 281 / 423 >

この作品をシェア

pagetop