先生とあたしの恋

恭介side

職員会議が終わり
俺が向かった場所は

「先生。」

「藤井、1人なのか?」


美術室だった…



「はい、みんなもう帰ってしまったんですけど、絵がもう少しで、出来上がりそうで…けど、海の色が、なかなか出せなくて…」


「どんな色だ?」


「この深いブルーの色なんですけど…」



「あぁ~こういう時はだなぁ~…」


「はい。はい…あぁ~」




俺の話しを微笑みながら聞いている藤井の横顔に


触れてみたくて


そぅ…と手を伸ばした…


が…触れてはいけない…


藤井に気づかれないように手をポケットにいれた。




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