先生とあたしの恋

恭介side

藤井の、お父さんが倒れてしまった…

急いで中央病院に向かう車の中


震えている藤井の肩に、「大丈夫だ…」と手を置いた。


藤井は、何度も「はい…はい…」と肩を震わせ下を向いたまま返事をした。


何もしてやれないもどかしさを隠しながら



中央病院に向けて、ただアクセルを踏み続けた。



そして

車が中央病院に着き車を駐車場に停めた。


「藤井、着いたよ。」



「……」


「藤井?大丈夫か?」


「えっ…あっ…はい…大丈夫です…」


「そうか?」



「あ、着いたんですね…あたし、行ってきますので…先生は…もう、帰った方がいいですよ…



時間…過ぎてしまうから…



きょうは、ごめんなさい…せっかくのデートだったのに…」




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