先生とあたしの恋

沙織side

先生に転校を告げてからの日々は

とても目まぐるしい日々で

お父さんの退院や、その後のリハビリ…家の手伝いに終われ…


先生や友達と満足にゆっくりと会う時間もなく

時間は、刻一刻と過ぎていき


きょう、あたしが先生の生徒でいられる最後の日がやってきた。


お昼、メグちゃんと清ちゃん、そして、草太と橘君と一緒に、屋上でお弁当を食べた。


「なんか、まだ少し肌寒いな。」と橘君。

いつの間にか、スッカリ馴染んでしまっていた。


転校してきた頃とは違う、優しい笑顔がそこにはあった。



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