イケメンhomeless
「布団はもう1組あるから

リビングに敷いて寝たよ」


「そうなの?ごめんね」


アタシは笑いながら

「気にしないで」と言った

桜子さんは「電話借りるわね」

そう言って家の電話から

タクシーを呼んでた


「渚ちゃんっていつもは

何時に家出るの?」


「7時半には家出るよ」


「それじゃ少し待ってて

車で送るから」


「いいの?」


「うん学校まで

送るから車取ってくるね」


そう言って桜子さんは

玄関のドアを開けて出て行った

アタシは桜子さんが

戻って来る間にバタバタと

シャワーを浴びて

制服に着替えた

髪を整えてた時に

玄関のチャイムが鳴って

桜子さんが戻って来た

リビングの椅子に座って

桜子さんはアタシを見てた


「土日って

上の階に引越しするのよね?」


「うん ココじゃ狭いから」


「私、今週の週末は

お店休みだから

手伝いに来るね」


「ありがと~助かるよ

荷物は少ないし」


「薫ちゃんの荷物が私の家に

あるから車で運ばなきゃね」


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