せんせ。
この恋の行き先がわかんない。てか決めてない。



でもね、この気持ちの行き先は確実に先生なの。




「ねぇせんせ、あたしと賭けしようよ。次のテストで1番取れたらあたしの勝ちで、無理だったら負けなの。んで、あたしが勝ったらなんかして。」


「なんかしてってなんだよ。つーか駄目。最近のおまえなら1位とか取り兼ねないし。俺はおまえにして欲しいこととかないし。」


「なんかあるでしょ、なんでもいいのに。」



「じゃあ俺のこと諦めなさい、とか?」











「や。そんなこと冗談でも言わないでよ。」






酷く意地悪。一瞬息止まっちゃったじゃん。




お願いだから止めないで。



先生を好きって気持ちだけは止められたくないし、咎められたくない。





「まぁ、1位は取っても損はねぇか。頑張って結果出したらアイス奢ってやるよアイス。」


「本当に?あたしやるよまじで。」




ガリガリ君でもいいから欲しい。絶対1番になってガリガリ君買ってもらって、その棒は宝物にするの。
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