禁じられた遊び
第二章

桃香Side①

「なーにが
『西岡も桃香に安易に触れることは禁ずる
いいな?』だよ
ふざけんなっ!」

ドンとドアを蹴る音がした

勇人さんが、帰ってから2時間が過ぎていた

あたしは思わず肩を小さくすると、ゆっくりと振り返った

あたしの部屋のドアを荒々しく良太郎が閉めた

「お前さあ……あいつに何をしたわけ?」

大股であたしに近づくと、良太郎が机を蹴った

宿題をしていたあたしの手からシャーペンが床に落ちる

「小山内が生徒会になってから、簡単に役員になれなくなったんだよ
それをどうしてお前があっさり入ってんだよ…あぁ?」

良太郎があたしの顎を掴む

力を入れられて、あたしの皮膚に良太郎の爪が食い込んでいく

「別に…何も…」

「ああ、そっか
俺があそこに放置したからか
あいつともヤッたのか…相性がばっちりってわけか
締まりが良すぎて、小山内がお前の虜ってわけだな
んで、新しい制服まで用意してくれた
さらに生徒会の役員までもらったんだな
お前は小山内の愛人だ
小山内に婚約者がいるって知ってるか?」

「知ってます
貴美恵さんって人でしょ」

「ふうん、知ってて抱かれたんだ」

抱かれてない!

あんたが酷いことをしたから、手当をしてくれただけだ

それを勝手に解釈して…頭にくる

勇人さんはそんな非道な人じゃない

良太郎みたいな醜い人じゃない

「でもさあ
俺が最初なんだよな…桃香をモノにしたの
あいつに好き勝手にされるなんて、虫唾が走るんだよ」

あたしが座っている椅子の足を蹴られた

「ちょ……」

「ほら、さっさと服を脱げよ!」

「だ……嫌だ…」

「騒ぐなよ!
お前の大切なママが悲しむぜ?」

またそれで脅すの?

ママに知られたくないってわかってて……良太郎は卑怯だ

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