先生、この気持ちはどうすればいいですか?
優作先生が
眼鏡を外して
汗を拭いている間に、
他の先生たちが
ほぼ横並びでゴールした。



「やばい、
本田のこと見なおした」

「三好先生、
意外と速かったなぁ。
2位じゃん」


「ちょっ、真琴?
そこは本田でしょー」


菜々子が香織に耳打ちした。

香織はこくりと頷く。


「ってか、
担任4位とか
ビミョー過ぎだよねー」



あーあ、香織にまで
気を遣わせちゃった……。





優作先生が
自分のクラスの子に向かって、
ピースなんてするから……。
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