先生、この気持ちはどうすればいいですか?
自分の顔が
真っ赤に染まっていくのを、
スロー再生のように
ありありと感じた。



「いつのまに
菜々子は知ってたのぉ?
ひどいしっ」

香織が大げさに
頬を膨らませる。



「なんとなくそんな気がして、
夜中に私からメールしたの」

「うん、
香織に言わないつもりだった
わけじゃないよ」



「なんてね、
そんなのわかってるからー。
真琴の恋、
趣味がいいとは言えないけど、
応援する!!」


「ありがとう」


「相手が先生だからねぇ。
香織に任せると暴走して、
真琴の気持ちを
無駄にしかねないから、
私も頑張って協力する」
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