先生、この気持ちはどうすればいいですか?
「何だよその顔、
意識飛んでたのか?」

「えっと、は、はい!」

「元気よく肯定すんなよ。
ったく……
まあ今回は初犯だから
許してやる」



助かった……。 



「センセっ、」

「おー?」

「答え……わかりました」



たぶん、
意味は通じたのだろう。


三好先生は口の端で笑った。



「そうか」


私の変化
……それが何なのか、
この人はきっと聞かない。




「言いたかったのは
それだけ?」

「はい。
……今日は本当に
ごめんなさい!」


「おう」




ほらね。


でも、
すべて見透かされてるような、
そんな気がする。
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