先生、この気持ちはどうすればいいですか?
「ぜんっぜん
仲良くなんかないですから」

即座に否定する
三好先生。

清々しいほど、
言い切ってるし。



「私が数学できないから、
よく面倒見ていただいてて。
2、3時間ほど
拘束しちゃう
なんてこともあったり……」

そっぽを向いてしまった
三好先生を
横目で見ながら、
優作先生に説明する。




「へぇ、
三好先生優しいなぁ。
数学頑張れよー?」


言葉は柔らかくて、
口元も確かに笑っていた。



なのに、
目がいつもの先生と
違ったんだ……。



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