キミの隣は特別席Ⅱ

離れたくない

マナside


「へぇ~こないだ彼氏と別れたばっかりなんだ。俺が癒してあげようか?」

あたしが茜に相談したのが間違えだったかも…

今あたしがいる所はちょっと洒落た居酒屋。茜に誘われて初めての合コンに来た。

「もう大丈夫よ。あたし、そんなに弱くないの…立ち直り早いから。」

グビッとアルコールを流し込む。

「じゃあもういいや俺の彼女にならない?マナちゃん、美人だし!ダチとかに自慢できる」

男がニヤニヤとあたしの太もも触って来た。

こいつ、酔いが回ってるな!!

「あたしより、もっと美人知ってるけど?」

そう言いながら男の手を払いのけた。

「えぇ!俺、マナちゃんがいい!」

完全にこいつ酔ってるわ…しかもあたしの容姿に惚れたっぽい…優一だったら絶対言わない…

またあたし優一のこと考えてる…



「茜!あたし帰るわ!終電の時間来るから」

すっと立ち上がって、茜に言うと店を出た。




終電まで30分か…余裕で間に合う

「マナちゃん!送って行くよ」

今さっきの男が付いてきた。

「大丈夫だよ!みんなの所戻りなよ?」

「いいから!」

あたしの腕を引っ張って歩き出した。



「そっち駅じゃないよ!」

歩いていく方向は、駅とは反対方向。

「大丈夫だって!」

酔っているのに、力がやたら強い…


優一!来てよ!


まただ…なんで優一のことばっかり…



「離してよ!!」

腕を放してもらうため、思いっきり腕を振った。







.
< 59 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop