花恋-ヤクソク-
<ミイル>

暇だしビデオ屋さんにでもいって,気紛らわそう。




店員「いらっしゃいませ~」



<ミイル>

店員さんだるそう。1時にもなれば当たり前か-。


何かいいのないかな~。






『げッッ!!!!!!!!』




ミイル「え?」



<ミイル>

一体何よ。サングラスなんかつけて人に向かって“げッッ”は失礼でしょ。>




ルイキ『お前かよ。何で1人でいんだよ。れいとは?』



<ミイル>

げッッ!!!!!



ルイキ『お前今“げッッ!最悪”って思っただろ?』



ミイル「んななんで?(汗)
そこまでは…。」



ルイキ『まじ失礼なやっつ-。まぁいいけどよ。夜中に1人でくるとはお前も寂しいやつだな(笑)』


ミイル「寂しくなんかない。寝れないだけ。」



ルイキ『泣いたからだろ?』



ミイル「泣いてなんかないよ!!!」


ルイキ『ばぁ~か』



ミイル「ばかでいいです!こんな私でも好きでいてくれる,れいとクンが……」




ルイキ『れいとがなんだよ(笑)』



ミイル「れいとクンがいてくれる………って思ってたんだけど……グズッ」



《ルイキ》

おいおい!待てよ。俺が泣かしてるみたいじゃん。



ルイキ『なぁんかよく分かんねぇけど,なんかあったんだろ?話してみ?れいとの友達として聞いてやる。』



ミイル「……………」



ルイキ『じゃあ,帰れば?黙ってたら何も解決しねぇだろぉが。』


ミイル「…はい」



ルイキ『それじゃ場所移動するぞ。ここじゃ話せねぇ。』



ミイル「また連れさる気ですか?」



ルイキ『またってなんだよ。嫌なら帰れば?』



<ミイル>

この人きつい…。けど,聞いてもらったらスッキリできるのかも。



ミイル「ごめんなさい。じゃあ,あの公園でお願いします。」



ルイキ『はいはい~。』









それは少し肌寒くなってきた秋の初めでした。
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