おれの恋


『あ、来た…。次に会うのは来月やな!気をつけてな!』


そう言って、立ち上がり線路まで歩いた。




俺…ほんまに、このままで良いんか!?

もう、次はないんやで?

このまま帰って後悔しないか?





頑張るんや!!俺。





今から、最後の悪あがきをする…






『あ、忘れ物…』


「え…?なに?」



振り返り、空の元に戻って

キスをした。




「へっ……」


『ぷぷ…隙あり。またね、空』



振り返ったらアカン…

絶対に振り返ったらアカン。











こうして、あっと言う間に家につき

予想通り…いや、予想以上に怒っていたオカン。



『そんな怒らんでも満足やろ?思い通りになって(笑)何処も行かんから安心しろや。』






なあ…空?

俺が弟で良かった?

俺は、空が姉ちゃんで良かった。

だってさ、姉弟やから…

出逢えたんやって!

そう思ったら、それだけで幸せになる。






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