おれの恋


『4人にしてくれん?』


オカンの方を見て言うと、気に入らなさそうな顔をしつつ頷いた


「分かったわ…先に向こう行ってるわ。」







4人になった、この空間で

一番始めに口を開いたのは…貴史。



「まさか〜、光が一番最初に結婚するとはな〜意外すぎる!!」


おちゃらけて言う貴史が…かんに障る…。


大「はぁーー。貴史…お前…そこまでアホやと思わなんだ…」


『はぁー…。』


貴「2人揃って溜め息なんかついて…。めでたい日に溜め息つくなや!」


わざとなのか、素なのか良く分からないけど…



聞こえるか聞こえないか位の声で

『何も…めでたくねえんだよ…』って

思わず本音がもれた。



貴「おいおい〜、新郎なんやから…もっと幸せそうな顔しろや!!」


マブタがピクピクしてるのが分かる…



幸せそうな顔か…

それって、どんな顔?

てか…今の俺は、どんな顔をしてるんやろ?



誰も何も喋らないのに、貴史一人でペラペラと喋っていて…喋り疲れると

「トイレ!!また後でな♪」と言い

控え室を出て行った。



「はぁー…」って、大和の溜め息が聞こえ

思わず、苦笑いが出る








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