☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



「わかった…。」


それだけを言い残し病室を去った義人クン。



寂しそうな後ろ姿が目に焼き付いている。



ハァ…。



ベッドに蹲り、大きな溜め息を吐く。



これでいいの…。これで。



義人クンの優しさはたくさん伝わっていたよ。



こんなあたしの側に居てくれてありがとうね。



幸せになって。



いつか、記憶が戻った時…。



あたしにとっても良い思い出だと思うんだ。



あたしの事を好きになってくれて嬉しいよ。



義人クン…。



さよなら…。



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