☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
ドキドキ…
ドキドキ…
あまりの強さに息苦しくなり、咳き込むと、ゆっくり腕を緩めてくれた。
「もう、他の奴に笑ってしゃべるなよな…。」
耳元で囁かれた声にビクンとのけ反りそうになる。
優しく耳にキスをした義人。
ヤダ……。
こんな所で。
誰か来ちゃったらどうするのよ…?
そう思いながらも、胸のドキドキととろけてしまいそうな感覚は止まらない。
そして、唇にゆっくりとキスを落とした。
その甘い吐息に体中の力を奪われる。