☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「おっ、おはよう…。」
「………ちょっと来い。」
怖いっ!怖すぎるんですけど!!
あたしは、無言で歩く義人の後ろを少し離れて着いて行く。
いきなりどうしたのよ?
訳わかんないんですけど…?
不安ながら、着いた先は…屋上。
はぁ…。
また屋上?
あたしが気に入らない事をしたら決まって屋上に連れて来られる。
「お前、誰とでもしゃべってんじゃねぇ…。」
振り返った義人は低い声でご機嫌ななめ。
「あんたの事聞かれただけだよ!」
「で、“まぁね”とか言ってんじゃねぇよ!」