半径1㍍禁止

裕が悪いんじゃない。

悪くなんかない。

揺れ動いてる私が悪いんだ。


自分の服の裾をぎゅっと握った。


「だって……、裕は…。」


裕は……。


「大事だから……。」


仕方ないんだ。

分かってほしかった。


「……なに、言ってんの。」

桐斗が言う。


なにって…。酷くないか…?←


「あんな、女1人守れない奴が大事?
アイツは、ただの卑怯者だよ。」


なんで、そんなに裕が嫌いなの?


「あんな…、なんて言わないで。
卑怯者、なんかじゃない。」

私が俯いて言った。


確かに卑怯者って思った。

けど、理由があったんだから。


「…ちゃんと思ってるなら、顔あげて自信持っていいなよ。」

桐斗が言う。


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