半径1㍍禁止
――――――――――――


「………おやすみっ!」


――バタンっ

ドアが閉まる。


本当、藍衣可愛い。

思わず笑ってしまう。


「藍衣、可愛いよね?」

俺が後ろを向いて言った。


「お前、分かっててあんな事したんだろ?」

ポケットに手を突っ込んで歩いてくる。


大変ご立腹なようで。


「別に。藍衣をからかいたかったから。
なに、嫉妬してんの?」

怒らせるのは、大好きだ。

特に、裕はね。


「…当たり前だろ。
お前なんかに、藍衣は渡せねーよ。」

裕が言う。

お前なんかに、って…。


「言っとくけど。
冗談抜きで、本気だから。」

「………は?」

「藍衣に変な事、言わないでよね。」


もう、遅いかもだけど。
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