半径1㍍禁止

「…………桐斗…。」

私が言う。



桐斗は、ため息をつく。


そして、そのまま抱きしめられた。

















「なに、本当に信じてるわけ?」


「……え?」


いきなりの言葉に驚く、私。


「裕もだけど…藍衣も、馬鹿だねー。」

桐斗が言う。


なにさ…。



「自分が、言ったくせに。」

桐斗から、目を逸らす。


本人が言うんだから、信じるに決まってる。



「あの時は、本気だったかも分かんないけど。」

桐斗は、意地悪な笑みを浮かべる。


「……今は?」

私が言った。

「…今?そんなの分かるでしょ。
行動で、示してやってるじゃん。」

そう言って、キスされた。


「そんな事、隠してたわけ?」


桐斗が言う。

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