半径1㍍禁止



「………はい?」


思わず言った。


カメラを首にかけて、ニヤリと笑う。


昨日といい…。


また、コイツか…。



――パシャッ


「いい顔っ♪」


昨日とは違い、やけに楽しそう。


あたしは、反対にイライラが増す。


そのカメラをぐちゃぐちゃにしてやりたい。


「ちょっと、貸して。」


胸ぐらをグイッと引っ張った。


カメラに手を添えた瞬間。


「触んないでっ…!!」


また、騒ぎ出す。

そんなにカメラが、大事ですか…。


「落ち着いてよ。」


暴れまくっていて、手の出しようがない。

ある意味、強い。


「あー…もうっ!!」


――ガンッ!


イラついて思いっきり手放したら、後ろの机に当たって倒れた。


< 338 / 504 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop