半径1㍍禁止

脱出作戦



「……あー、もうやだ。」

「え?」


最近の口癖。


「あたし、自分の将来が見えない。」


真っ暗だ。


「いきなりなに!?」

真美がびっくりする。


「結局は、学校に行っても意味なくない?
どーせ、仕事なんてつけっこないし。

バイト三昧の方が、あたしらしーよ。」

そう言って、ため息をついた。


「そんな事ない~!
真美だって、実際将来考えてないし~!」

真美が笑う。


「真美は、いいじゃん!純平君いるしさ。

あたしの未来を明るくしてくれる素敵な男なんて…、」









「いるじゃん。」








「………………。」








顎をクイッとあげられる。

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