魔神戦記 the MOVIE 2!
 
しかし今は仲間との再会を喜んでいる場合では無い!


シュゥオオオオォゥ…


「これが…
深皇アグザス!!」


ブヨブヨとうごめく肉団子のような奇っ怪な頭。

その中央にはニトゥクリーサの鏡面を彷彿させる、様々な色の輝きを放つ瞳の眼。

そしてその醜悪な球体に吸い寄せられるながら、この深界自体がアグザスの身体を形成する!


「こりゃあ…
馬鹿デカくて恐ろしく不気味なテルテル坊主だな…」

テルテル坊主と違うのは、俺達が深界に来てすぐに襲い掛かって来た軟体生物の触手…
あのタコの足のような『カルトル』が、至る所から気味悪く生えていることだ。

「そうか。
カルトルがどこから襲ってくるのか分からなかったが、これで納得したぜ。
あいつは深皇の手足…
深界自体が身体なんだから、アグザスの意思で出し入れ自由なんだ。
フフン。
テルテル坊主じゃなくて、カルトル坊主だったってことか」


「ウノサス、俺の背に乗れ。
銃座になってやる」

いつの間にか背後でリ・シュウが紅龍の姿になっており、蛇のようにトグロを巻いていた。

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