魔神戦記 the MOVIE 2!
 
『お…お前!
僕を蒸発させるつもりか!?』

「お前をどうするつもりかは既に言った。
二度言う義理は無い」


ウノサスの放射する熱は俺や蜂姫の居る方には向かわず、前方のダグマスにのみ浴びせられている。

熱波と津波の鍔ぜり合い…
いや、津波が熱波に押し返されている!

『フ…フフフ。
流石、と言うべきかな?
確かに深皇アグザスが見込むだけあるな、魔神。
だがね…
この次の展開は読めたかな?』

ダグマスの態度が急変する!

そして…


ドクン…


「う…
な…んだ………?
これは……!?」

俺の身体がおかしい。

鼓動が不規則に脈打ち始め、目眩がする…

「エルダ、どうしたの!?」

蜂姫の声がグワングワンと、俺の頭の中で鈍い鐘の音のように響いた。

『さあ、忌まわしき封印よ…
今こそ返してもらうぞ!
僕の身体を!!』


ドクン
ドクン
ドクドクドクドク…


「ぐ…が…わっ!!」

身体の中に何者かが侵入してくる感覚が俺を襲った。

(ちっ、またか…)

< 71 / 128 >

この作品をシェア

pagetop