【BL】No Titlexxx



あの日以来、ルキと顔を合わせるのが………嫌っつーかなんとなく気まずくて、三日くらいお見舞いに行けていない。


ナミ寂しくないかな?


まあ、俺が行かなくても寂しくはないか。


でも、ルキが行かなきゃ個室だし一人なわけだしなぁ……。


ナミは寂しいとか辛いとかぜんぜん言ってくれないから分かんない。


俺が子供だからだろーけど。


なんて、考えながら歩いていたら急に腕を引っ張られて、普段は使われていない教室に引きずり込まれた。


瞬間、腹部に鈍い痛みに俺は訳も分からないまま床にうずくまった。


「クーオ。」


降ってきた声に俺は顔を上げる。


「また…テメェらかよ……ッ」


俺は見るからにヤンチャしてますって格好をした不良たち三人を睨みつける。


「久しぶり〜。」


リーダー的存在の睦野(ムツノ)が嫌な笑顔で言う。


俺は無言で立ち上がりニヤニヤしながら見てくる睦野、それから残り二人の杉と近藤を無視して教室を出ようとした。


が、こいつらが簡単に解放してくれるはずもなく、ドアに手をかけたところで睦野が馴れ馴れしく肩を抱いてきた。


「………離せ。」


「酷いなあ。久しぶりに会ったトモダチに素っ気なくない?」


こんな教室に引きずり込んで、しかもいきなり殴ってきて何がトモダチだよ。


睦野の言葉に杉と近藤はギャハギャハ笑う。


こいつらの笑い声は嫌いだ。


いちいち頭にくる笑い方すんな。




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