恋メール
俺は、バカだった・・・。



彼女が、病気の中、必死で毎日メールを送ってくれたのに・・・。







1つも返事をしてあげられなかった・・・。








もう1度、好きって言ってあげられなかった・・・。


もう1度、好きって・・・。





もう1度、大好きって・・・。





俺は、携帯を取り出して、メールを打った。


もちろん、あて先は彼女の携帯にだ。









「まず、最初に言わせてくれ。ごめん。本当にごめん。
お前のこと、ちゃんと考えてやれなかったから、こんなことに・・・。
お前を、無視したから、こんなことになっちゃったんだな・・・。
本当に、ごめんな・・・」



ぼろぼろと流れる涙が、携帯の画面を見えづらくした。

ボタンを濡らし、入力を遅らせた。


それでも、俺はやめなかった。




「ごめん・・・。そして、たくさんのメールありがとうな・・・。
最後に、一言だけ言わせてくれ。





大好きだよ」










静かな病室の中で、彼女の携帯が、小さく、揺れた。
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

超能力者が高校生!?

総文字数/29,252

ファンタジー36ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
超能力なんて存在しない そんなものない 周りのやつがそう思っていた でも俺はそんなこと考えられなかった こんな能力なんて持ちたくなかった そんなことを考えていると 高校生になっていた これは超能力を持ち合わせた俺たちの 16歳の時のことである

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop