国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
マルスは、口にすると、それは本当に良い考えに思えてきた。
・・そうだ。
俺が神だと言うのは、あながち嘘ではないのだから、レアが悩む必要などない。
マルスは、レアの瞳に浮かんだ、わずかな戸惑いの色を消し去るかのように、
レアの体を抱き寄せると、
そのまま、貪るようにレアの唇を奪った。
・・あぁ、またこの感覚だわ。
レアは、体の底からほとばしる熱い感情が何なのかわからずに、
ただマルスに体を預けて目を閉じた。
・・マルス様。
だめだわ。何も考えられない。
レアがマルスの情熱的な口付けに翻弄されたまま長い時が過ぎると、
ようやく満足したマルスが、ゆっくりと唇をひいた。
「お前は今日から神の妻。この俺の妻だ。いいな」
マルスの問いかけに、レアは反射的にこくんと頷いた。