魔女と魔獣
パパが小さい声で

「その辺でやめとかないと……」


 パパ!!しっかりしてよ


「こんなやつ、怖がることねーよ。」
パパを一喝した。


「うわ~~~」



真重が白目をむきだした。



私はもう一度
大きく深呼吸をして
イスの上に登って
白目の真重めがけて
突進した。



真重の頬をしっかり押さえて
素早くキスをした。


「う…う…」
唇を離そうとする
真重をしっかり押さえつけて

外国の映画で見たような
熱烈なキスを
見まねでやってみた。


そのうち
その気になってきた私は
その映画の主人公に
なった錯覚を覚えて
調子に乗ってきた。


「うわ~~~すげ~~~」


回りの声にも
後押しされて
すっかり調子に乗った。


気がついた時
真重は
白目じゃなくなって
目がまともに合った。



私は驚いて
唇を離した。



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