魔女と魔獣
一人でテレビゲームをしても
つまらない。


「つまんないよ。
翔ってば~遊ぼうって~~」


「黙れ・・・・」


「ね~翔くんってば~~」



もうしかたないなと
翔が私の横に座った。


「明日、おまえ弁当な~」


コントローラを持つ手がきれい・・・
画面を見つめる
横顔がカッコイイ・・・・


今の段階ではこうして
翔と過ごせる女は私だけ。


でもいつかあの携帯に
増えるアドレスの中に
翔とこんなことや
あんなことをする女ができるんだ。



「ウギャ~~~~!!」
思わず奇声を発した。


呆れた顔で翔が私をみた。

「おまえ女じゃねーよな。」



ガアーーーーーーーーン




ひどい・・・ひどい・・・・



「うっせー
おまえも男じゃねーよ!!」


あまりの衝撃に
このゲームでも惨敗した。


翔の横にある携帯に
女のアドレスがあるのか
知りたくなった。
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