魔女と魔獣
心が重くなる。


思いもよらない相手の出現。


店のこと
二人のこれからのこと
桃子に戻れないかも。


どうやって戦おう・・・


足は自然に真重のバイト先に向いていた。


「あら?」

声をかけられ振り向くと
この間のおばさんがいた。


「マジュの彼女さんね?」


「あ、はい。」


「あれ、今日はマジュ休みだよ。
お母さんの状態がよくないって。
あの子も気の毒だよ。」


「おかあさんって
入院してるんですよね。
具合悪いのかしら?」


私は気のいいおばさんから
真重の母親の話を
聞けた。
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