魔女と魔獣
「なんのために
ホテルに行かせたのよ。
二人で逃げよう
それで決めるためでしょう?」


「だって…ヒック…ヒック…」


「もう泣いたって
困るんだから……」


マリリンはティッシュで
鼻をつまんだ。


「はい、ビーは?」



 ビーーーーーーーー


「もう嫌い、真重なんて
大嫌い!!」


「困ったな~」

マリリンはため息をついて
私の横でマンガを読んだ。


「この漫画って
あなたの名前と同じね。」


「そうよ、この時代にヒットしたの。
この漫画の二人が永遠に
結ばれるように
私と翔に名前をつけたってこと。」


「これもまた運命なのね~~」

マリリンが尻をかいた。
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