魔女と魔獣
「君も治療が必要だね?」


「両親には言わないで。」


「うん、わかったから
安心していいよ。」


「体はどう?」

「大丈夫です。」

「妊娠とか…言いづらいけど
そういう危険もあるんだ。
もしも…生理が遅れたり
何か変わったことがあったら
何も心配せずにここにおいで。
相談にのるからね。
一人で抱え込んだらいけないよ?」

お医者は優しく微笑んだ。


私の心は少し
楽になった。

「ありがとうございます。
なんか少し落ち着きました。」


「真重くんに会って行って
くれるかい?」


「それは・・・」


「彼も辛かったんだ。
君のところに飛んで
行きたかったんだよ」


「・・・私合わす顔が
ないんです・・・・
情けなくて」                                 」


「今こそお互いが必要なんだよ。」


その時
ガシャ~~~ン


ガラスの割れる音がして
振り向く


点滴が割れたところに
真重が倒れていた。                         
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