魔女と魔獣
おっさんが私の顔を見た途端
土下座した。


「申し訳ないことを・・・・
なんと謝ったらいいのか
本当に申し訳ありません。」

私は思いもよらぬ
展開に驚いていた。


「あのバカが・・・
和重がやったことを
運転手から聞きました。
警察ざたにしてもいいくらいの
犯罪です。
しかし・・・
そこは・・・なんとか・・・」


床に顔をこすりつけた。


公にするなと言いたいんだろう。
するつもりもない。


「真重を襲ったのも
彼なんですよね?」



「そうだ・・・・」
苦しい声で答えた。


「あなたのせいです。」
私はおっさんの頭めがけ
言葉を投げつけた。
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