魔女と魔獣
そろそろ進路の話を出始めた


季節は夏


もうすぐ夏休みに入る。



真重の最後の集会を週末に控えていた。



学校帰りだった。

「マサ代。」


驚いて振り向くと
和重が立っていた。

体が硬直した……。


「ごめんな。もう会いたくないと
思ったんだけど。」



「いいよ。
私も会いたかったから。」




「ちょっと歩くか……」


和重の後ろを歩いた。


「あのね……
私あの時……」


「ごめんな。
最後はやっぱりできなかった。
だから嘘をついた。
悔しくて……」


「でもね、血が……」


「あれはこれだよ。」


そう言って和重が手首を私にかざした。

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