魔女と魔獣
しゃがんでいた皮ジャンが立ち上がった。


「う…でかい!!」
思わず声に出して言った。


ゆっくり振り向いた皮ジャンは




江口・・・・?



「江口 真重!!!」



私は大声を出した。
あのいずれ裸の朝を迎える・・・
運命の男・・・・


私とおんなじ
天使にそそのかされたヤツ


「なんだよ?テメー?
人の名前、簡単に呼びやがって。」

真重は般若のような顔で
私を見据えた。



「ま…まにょ!!本名呼んじゃダメ!!」



「え?」


「まじゅは自分の名前が
ダサいから嫌いなんだって……」
私の耳元で囁いた。




「テメー誰だ?」



 ちょっと… 
 運命の女よ…
 ここしっかりしないと
 帰れないんだよ!!



「志村…
志村 マサ代よ!!!」



 忘れた?




「誰よ!!ダセー名前だな~」



 え??????
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