オルゴール
駅に着くとあきらが先に来ていた。


「あきらー!ごめん!!」海はあきらに手を振りながら、


あきらの方へ、小走りで行った。


「遅~い!…あっ来たよ!」


2人はあわてて電車に乗り込んだ。


夕方の電車は人が少なく、ほぼ、一車両貸切だった。


「……そーだ、イキナリなんで?」


「へ?何が?」あきらは海の質問の意味が分からなかったみたいだ。


確かにそうだよね、海もそんなこと急に言われても困るし!


「ショッピングモール!!何で?」


あきらは、顔を赤くした。


…はは~ん。なんとなく分かった。


「明日、告ろうと思って…それで」


やっぱり!「告るための服とか!?」


「………うん」あきらはものすごく小さな声でそういった。

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