名探偵とスイート*ハート
「あ〜、落ちないかも。いつ着けちゃったんですか?」
杏は、私に覆い被さるようにしてシャツに触れた。
布巾がうっすらと醤油を染み込ませている。
目の前に杏の顔。
と、いうか、何なのだろうか、この香りは……――。
「所長?」
はっ(●д●)
「な、何だ!!(///)」
いけない、ボーっとしてしまった。
「ピーマンは食べないんですか?」
テーブルの皿を指す杏。
「……それは………」
「食べれないんですね♪」
カチン
『食べれるに決まってるじゃないか!』
勢いよくフォークをピーマン目掛けて突き刺し、思いっきり口に放り込んだ。
『……う゛ぇっっ』