女子高生と恋愛中

帰りの車の中
「将さん、真帆が迷惑ばかり掛けて…本当にすみません…あの子は中途半端が嫌いな性分で…迷惑掛けますが宜しくお願いします」
真帆の母は深々と頭を下げた
「頭を上げて下さい。私はそんな真帆が好きなんです。あの懸命に生きてる所が…」
「あのがむしゃらな所は父親似で、姉は私に似ておっとり…姉妹でも性格は全く違いますね…美穂はいつ片付く事やら…」
家に着いた
遅い夕飯を食べてく事に…
真帆の母親は手早く夕飯を作ってくれた。そこへ美穂が帰宅
暗い顔が一瞬明るくなって
「まーちゃん一人?真帆は?」
「真帆は病院だよ」
「そう‥珠には私に付き合いなよ。飲もうよ」
冷蔵庫からビールを出してきた
「あんたねぇ‥将さんは疲れてるんだよ」
と母
「いや、いいですよ。どうせ帰っても」
「真帆はいなもんねぇ~だ‥いいなぁ」
言葉と裏腹に暗い顔の美穂
大瓶が4~5本空になった頃、美穂はつぶやいた
「ああ!男なんてこりごりや‥どこかにまーちゃんみたいな人いないかなぁ」
「ん?何かあったのか?」
「女も色々あるんよ…なんか最近疲れちゃって」
「彼氏とはどう?」
「喧嘩しちゃった」
「暗いのはそれでか‥原因は?」
「それがさ、原因ないの‥強いて言えば物足りない、優しいだけじゃ女は物足りないの‥あ!超フェミニストのまーちゃんへの言葉じゃないからね」
「厳しいお姉さんだなぁ」
「一回りも年下のね
最近の男って主義や主張もなくて、現実感や実行力も無し。何か言葉だけ優しくて‥女にへつらってて、嫌われたくないって見え見えって感じ‥珠にはビシッと言ってほしい」
「厳しいなぁ」
美穂にしてみれば付き合いの長い彼氏が優柔不断に思えてしまって‥口べたで人のいい彼氏は自分の気持ちを上手く伝えられない‥人がいいのは美穂も同じだ
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