一瞬の時
朝、廊下を歩きながらふと、耳に流れ込んだ声。


私、田村千枝。17歳

身長がのびず、148センチで止まってしまって悩んでいる、普通?の女の子。


『……ッ』


その声はしだいに教室に近くなるにつれて大きくなる。


2-B

そこが私の教室。


まだ早いためか、廊下でも誰もいない。


教室に入ろうと、ドアに手をかけた瞬間――…




私の思考回路は停止した。


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