澄んだ瞳に


淳は、煙をフーッと、吐くと、話を続けた。



「次に、逢ったのは、お前の高校の入学式だ。」


「……私の入学式?」



「あ〜……。」



「淳が、どうして、入学式に……?」



「理事長代理として、入学式に参列してた。」



「理事長代理って?」



「字の通りだが……」



字の通りって…?

そんなの、わかってます〜
質問の仕形が悪かったのか


「その理事長は、誰なの?」



「俺の親父!」



「え〜〜〜〜〜っ!?淳のお父さんが、理事長なの!?」


「そんなに驚くことか?」


「驚かない方が、おかしいと思います……。」



「そっか〜?」


感覚ずれてる?


と、思っている私を、そっちのけに、さらに話を続ける、淳だった。



「悠哉から、お前が清南高校に入学するって、聞いてたし、高校生になった、澪は、どんなんだろって、一目見てみたかった。」



「……それで、私のこと見れたの?」



「あ〜。そう思ってた時に、担任が、お前の名前を呼んだ。」



「……そうだったっけ?」


「あ〜……。」



「それで……?」



「それで、俺の目の前に、お前が現れた。」



「高校生になった、私は、どんなんだった?」



「すんげぇ、可愛かった。」


顔が赤くなり、俯いた。



俯いたままの私は、淳に聞いた。




「それで……?」



「それで?それで?って、うっせーな〜」



「だって、気になるんだもん。」



「お前に一目惚れした!」


今、私の顔は、真っ赤になってるだろう。





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