澄んだ瞳に




私のベッドに、二人で横になった。


淳は、私の首の下から腕を入れ、腕枕をしてくれた。


私も淳も、そのまま深い眠りに付いた。







淳に呼ばれた。



「澪……、澪……」


寝ぼけ眼で、辺りを見ると
カーテンの隙間から、朝日が眩しく、射し込んでいた。




「そろそろ行かねぇと……」

と、淳が言った。


寝起きで、頭がボーッとしていた私は、淳に聞いた。



「……どこ行くの?」




「バカか?仕事に決まってんだろ!」




淳の一言で、スッキリと目が覚めた。




「あっ、そっか〜。淳、仕事あるんだ?」



そして、淳に聞いた。



「淳の仕事って、何?」




「俺? 社長!」




「え〜〜〜〜〜〜〜?」




また、物凄い大きなリアクションで、驚いてしまったのだった。





淳は、矢崎コーポレーション、代表取締役社長だったのです……





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