澄んだ瞳に


―――終業式



校長先生の挨拶です……


みなさん、おはようございます!






「……校長先生の挨拶、長過ぎるよ〜 こういうのって、簡単明瞭にして欲しいよ〜……」



智香が、私の方に振り向いて言ってきた…




井上 智香

私の親友
小学生の時から、中学・高校と、ずっと一緒


高校に入ってからは
1年の時から、同じクラス

切っても切れない中

腐れ縁? フフフッ…




「澪、帰りは、遊びに行くよね?」


ヒソヒソと話かけてくる



「……うん。」



「早く終われ〜」




―――続きまして…

生活指導の先生からの、お話です……



「え〜〜〜っ…まだあんの〜?」


フフッ…智香ったら…





高校生であるという、自覚を持って、夏休みを過ごしてください。 以上!


では、解散!   




「ふ〜……やっと終わったよ〜…澪、教室に戻ろっか?」



「うん!」



そこへ、友達の理世と沙希が、やってきた。




「長かったよね〜…私、貧血起こすんじゃないかと思うくらいだよ。」


アハハハ―…



少し大袈裟に言ったのが
山下 理世


理世とは3年生で初めて同じクラスになった




「みんな、早く教室に戻ろっ 担任に遅いって叱られるよ」


ちょっと真面目に言った
吉田 沙希


沙希とも3年生で、初めて同じクラスになった。


沙希は、バスケ部のキャプテン
何事にも、きびきびしているって感じ



「『うん。行こう』」



4人で、教室へと向かった………





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